ロンドンで活動する台湾の女性写真家Min Xuan Huへのインタビュー
ロンドンで活動する台湾の女性写真家Min Xuan Huへのインタビュー
ロンドンファッションウィークが2月16日から開催し、2月20日に終了した。それに伴い、Min Xuan Huはロンドン芸術大学 ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションで2月14日から2月18日まで開催されていた卒業展を終えたばかりの写真家である。
Q 写真や映像を撮影するようになったきっかけは何ですか?
『 私が大学にいた時、父がカメラをくれたんです。その時、私の専攻はマスメディアだったのですが、ショートフィルムやミュージックビデオを友達とたくさん撮影してよく遊んでいたんです。それで、映像の撮影をディレクションするようになりました。でも、私自身がカメラを構えて構図を練っているうちにカメラというものにさらなる興味があることを発見したんです。それで、友達を誘ってポートレートを撮るようになりました。それが始めるきっかけです。』
Q 写真や映像のインスピレーションはどこから得ていますか?
『インスピレーションは友人や、映画からいつも得ています。私は人々の顔の表情からモデルの性格や個性を感じ取り、写真を撮るという行為を通じてそれらを伝えるようにしています。
私はよく、時間があるときに友人の写真を撮っています。その方法はドキュメンタリーのようなもので、私の目を通して彼女たちを感じ取ってもらえたら嬉しいです。撮影はまさに模倣ですね。つまり、彼女たちをいかに彼女たちらしく撮れるかです。彼女たちのことはよく知っているので、私にしか撮れない彼女たちの角度を切り取ることができると思っています。』
Q MinのInstagramの投稿ではファッション関係の写真もよく見る気がします。
『私はファッションの写真というよりもポートレートやドキュメンタリーを撮影しています。でももしチャンスがあれば、ファッションの写真ももっと撮影したいですね。私の新しい可能性を開く扉かもしれませんからね。ファッションの写真の撮影にはチームワークが必要だけれど、そこが楽しいと思います。スタイリストや、メイクアップアーティスト、ヘアスタイリストと協力し撮影を進めることは、私に新しいインスピレーションを与えてくれますから。私が撮影しているそれらのものは紙媒体ではなく、ウェブマガジンのエディトリアルのものですね。』
Q Minが雑誌で載せているものは、ファッションの写真というよりもドキュメンタリーやポートレートという意識がありますか?
『それらはファッションの写真として捉えています。私はファッションの写真をもっと感情的に写すことだけでなく、服の意味するものを写すこことのバランスを大切にしています。私は人々に私のイメージを通してもっとより意味するものや感情的なものを感じ取ってもらえたら嬉しいですね。私はまだファッションの写真は始めたばかりで、個人的な作品により多くの時間を割いていますし、まだまだ成長過程にありますね。』
Q 個人的な作品とはどのようなもの?
『私は、女性の友人のポートレートの撮影を個人的なプロジェクトとして行ってきました。私は女性として、ポートレートにとても関心があるんです。特に、親しい女性の友人のポートレートに。だから、このプロジェクトは私の人生においてとても長期的なものになるでしょう。このプロジェクトはいつどこで終わるか私にはわかりませんが、非常に夢中になれるものです。このプロジェクトは私の為でもありますが、彼女たちの本当の心を写せることができると考えているのです。私はこのプロジェクトを自分のペースで撮影を続けていきたいと考えています。』
1990年台湾で生まれる。
世界で活躍するジミー・チュウやJ.W.アンダーソンらを輩出したロンドン芸術大学 ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションに留学しファッションフォトグラフィーを専攻していた。
最近ではFucking Young!やNASTY Magazine,METAL MAGAZINEなど様々な雑誌に写真を提供したり、ブランドのドキュメンタリーなどの映像の撮影も手がけている。
instagram @minxuanhu