《interview》GENKOTSU CREATE(ゲンコツクリエイト) "先人たちが生み出したアイテムやディテール、生まれた歴史などに敬意を払う物作り"
- Takebe Yuta
- 2018年11月14日
- 読了時間: 4分
11月15日(木)0:00から11月25日の約10日間限定でNOUVERTEmagazine ONLINE STOREで《GENKOTSU CREATE(ゲンコツクリエイト)》の19SSの先行受注会の開催が決定。
先行受注会の会場はこちら
デザイナーを務める大谷 優介氏にインタビューをさせていただいた。
Q:日本人にとても親しみやすいGENKOTSU CREATEという名前の由来は?
A:リフォームテーラー時代に様々なブランド様の服の裏側まで見て、非常に尊敬できるブランド様とかそうではないブランド様とか色々見て、勉強させていただきました。
そこで僕らはデザインを言い訳にした作りはしたくないという思いから「頑固、硬派、職人気質」というイメージワードからこのGENKOTSU CREATEという名前を付けました。インパクトもあり、覚えていただきやすいので気に入っています。
Q:GENKOTSU CREATEのブランドのコンセプトを教えてください。
A: "先人たちが生み出したアイテムやディテール、生まれた歴史などに敬意を払う物作り"です。
元々HIPHOPカルチャーやバンカラが好きで、上流階級的な印象を受けていたスーツなどを意識的に避けてきました。
しかし、学校を出て紳士服の歴史や伝統に触れる機会が増え、物凄くフレッシュに感じました。
なのでそこの面白さや伝統を僕らなりに解釈して、僕らなりに提案していきたいと思ってます。
Q:実はアトリエが福岡にあるんですよね?
A:はい!
2人とも九州出身ということもあり、ヤフードームの近くの築85年の一軒家を拠点に活動してます。
最近、屋根裏に子猫を産み落とされました。笑
Q:可愛い仲間も増えたんですね。笑
そんな温かいエピソードもある福岡のアトリエですが、物作りをする上で地方に拠点を置く魅力やメリットはありますか?
A:福岡での活動はやはり家賃が安いというのと空港までのアクセスが最大のメリットなんです。
あと、多分僕らが東京にいたら情報量だけでいっぱいいっぱいになってしまい、他県の情報なんかも追えなくなります。
なので、比較的緩やかな福岡が現状としては丁度良い感じです。
しかし、素早い情報に対応できるのは東京のメリットですよね。
また、日本のファッションといえば東京がトップだと思いますが、物作りに関してはそうではないと思います。
僕らはブランドとして活動していますが、あくまでも根底にあるのは物作りです。
なので、物作りに関しては地方で活動していても東京の方々にも劣らないと思っています。
Q:さて、今回先行受注会をする19SSのコンセプトやテーマを教えてください。
A:19SSは「オカルト」というテーマでコレクションを構成しました。
オカルトが流行した1970年代にフィーチャーし、昭和ノスタルジーを感じるようなルックに仕上げました。
来季もこのテーマをさらに掘り下げて製作しようかと考えています。


Q:19SSコレクションでの制作秘話や特に想いの強い商品などありますか?
A:リサーチ段階で自らが体験したカルチャーから発展させました。
リアルに体験した事の方がコレクションに説得力も厚みもでるので。
そこで「日本独特な夜の匂い」が「紳士性」との親和性が高い事に気付き、ブランドの芯になるなという手ごたえがありました。
シューティングはMr.Portraiterのイリグチケンタ氏にお願いし、撮影していただきました。当初は公園でのロケ予定でしたが、当日雨が振り急遽商店街での撮影になりました。結果的に提案して頂いた商店街での写真が想像以上に良かったという事もあり、今回でブランドとしての基盤が固まったなという印象があります。
後は相性の良いスタイリストが見つかれば、ひとまず課題はクリアかなと思います。
全て思い入れが強いアイテム達ですが、やはりオープンカラーシャツです。
柄を先輩のデザイナーhinomiho氏に依頼しました。柄作りでは日本トップクラスだと思います。シルエットやディテールは、ヴィンテージのペンドルトンシャツから着想を得て制作してます。
自信作です。
Q:そんな自信作のオープンカラーシャツですが、テキスタイルに使われている花には良い意味の花言葉を持つ花たちが?
A:テーマがオカルトという事もあり、ポジティブな意味を込めたアイテムにしたいなと。
メインは蓮の花です。和彫りのモチーフにも良く使われている花で宗教とも密接です。
花言葉は「神聖」「純潔」「雄弁」です。成り上がりや熱血物が好きなので、泥にまみれて大輪の花を咲かすこの花をピックしました。
その他にも意識して散りばめてますので、是非是非楽しみながら探してみてください。

大谷優介-Otani Yusuke 香蘭ファッションデザイン専門学校卒業後、山縣良和主催ここのがっこう福岡校へ入学。 その後リフォームテーラーの名店にて経験を積む。 谷口将人-Taniguchi Masato 香蘭ファッションデザイン専門学校卒業後、レディースオートクチュールで経験を積む。 その後18SSより福岡にてブランドスタート。
19SS FUKUOKAEXHIBITION&samplesale
11/15(thu) 12:00~19:00
11/16(fri) 11:00~19:00
11/17(sat) 11:00~19:00
11/18(sun) 11:00~18:00
アートフレンズ天神
〒810-0001 福岡市中央区天神3-3-5 3F (1階やまや)
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