〈Interview〉スケシューを分解し、再構築するLOVE & PEACEなコラージュアーティストYu-suke
Q.1自己紹介からお願いします
A.スケーター、アーティストのYu-sukeです。
ピースな人になりたいです。
Q.2どんなアートをしている?
A.使い終わったスケシューを分解して作品として再構築をしています。個人的にはコラージュと捉えています。
Q.3何故始めたの?
ニューヨークに住んでた時期があって、思い出が詰まってたからそのシューズを捨てれなくて、日本に帰ってそのシューズを見つめてたら分解してました。作品として昇華してあげればゴミにならないし、取っておく価値があると思ったからです。自分にとってスケシューが友達みたいな感覚だったので。
Q.4コンセプトとかはあるの?
LOVE & PEACEです。
ストリートとか、ホーミーとかの定義って其々色々あると思うんですけど僕の周りはピースな人たちが多くて、自分の中のラブandピースの抽象化であり、其々の作品(その靴を履いてた人に対する)に異なったラブandピースがあります
マザーテレサ
堀江のNOAH(元SLON)のタイセイ君のシューズで、タイセイ君って静かなクールな人ではあるんですが、靴をもらった時が丁度一緒に滑った後で、その時に「僕は一見クールなんだけど、熱い漢なんだよね!」って言われて、その時はイジったんですけど帰ってふと考えた時に、独りの時って基本みんな静かじゃないですか。自分の中での "静かだけど熱い" マザーテレサの祈ってる姿勢がそれにマッチしました。
くらま
鞍馬のシューズをもってたのが、堀江のNOAHで働いてるコイちゃん(マザーテレサを作ったタイセイ君の上司)って先輩なんですが、タイセイ君と滑ってて知り合いました。友達の友達は友達みたいな流れってあると思うんすけど、その流れで今目の前で起こってる全ての事に愛を持って接することが"LOVE"であり、流れを直感的に強く感じたのが鞍馬寺だったんですよね。そこの天狗が団扇を持ってるんですけど、僕はその流れを表したいっていうのが1つ。背中を押したり、流れを良い方向に促せる人になりたい。
ny
この作品で9作品目になるんですけど、僕は3と9と18って数字に囲まれて生きてきてて(99年生まれ3/18 持久走の順位がずっと3位とか、何かと3の倍数に囲まれてます笑笑)9作品目という自分の中での特別な数字だったからこそ自分の原点であったニューヨークのシンボルをやりました。あと僕ナカタユウスケだからnyってのもあるんすよね笑笑
スケボーを始めた理由もニューヨークのスケーターのビデオを見たからで、
大学が大阪でニューヨーク行くタイミングで先輩に "大阪もカッコいいぜ" って言われて大阪に住んでるのに地に足がついてないのを感じた、そこからマザーテレサのシューズを作らせてもらったタイセイ君が当時働いてたSLONってお店がニューヨークをテーマにやってるお店だったので足を運ぶようになりました。
Q.5これからの展望
ぶっちゃけ言うと解体してる時も作ってる時もすごく楽しくて、このまま楽しく作り続けることが夢です。
最近上京したのですが、東京に来た理由としても色んな人に見てもらいたいし、日本って先進国だし、モノのサイクルって早いから一つ一つのものを大事にした方がいいよって言うメッセージもありきで発信していきたいです。
でもサスティナブルにはしたくなくて、サスティナブルなアートってよく言われるんすけど、環境問題や大量消費社会に何か言いたいわけじゃないし、側から見るとくたびれたスケシューは価値のないモノかもしれないんすけど、僕にとっては大切な友達なんです。
Yu-suke (ユースケ)
1999年生まれ
大阪で制作活動を始め、映像やグラフィックなども行う。自身もスケーターであり、友達や自身の壊れたシューズを使いコラージュ作品を作る。
2/28に大阪 @pinebrooklyn にて行われる PGFES by PREGRETMARKET に出展予定。
インタビュアー
井石 毅 from PGBSTORE
●PGBstore
2019年6月、東京下北沢に実店舗オープン。カメラマンとスタイリストでもある2人が各々の感性と審美眼によって集めた古着や写真集などのアートブックなどを扱うカルチャー・コンセプトショップ。
オンラインストアにも商品を幅広く展開。
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